いちゃラブ大全レビュー

すっかり時期外してしまったけど、今更ながらも書いておこうかと。


まず全体的にエロゲの分量が案の定多い。この時点で若干テンション↓。
原因も理由もわからないでもない。
エロゲだと1作品についてヒロイン2〜3人とか紹介しないといけない。
権利問題にひっかかったのであろう、他のメディアに比べて挿絵の分量が圧倒的に違う。
にしてもやっぱり多いという印象を受けたのでしょうがない。実際27作品44ヒロインぐらいか。
でも、チョイスは間違ってないと思われ。疎いので作品は分からないのばかりだが、
パルフェ、こんにゃく、つよきすみたいなヒット作もあり、信用するには十分だろう。


漫画。やはり連載誌の傾向が偏ってしまうのはしょうがないか。
少女漫画2作品は端からわからないので、残りの一般漫画だと9/10知ってる作品。
しかも5作品は熟読するレベルで好きなやつ。さすが自分…なのか?
成人コミックは作者単位としても11?普通にキャントばが混ざってて噴いた。
もっと一般コミックの割合を増やせばいいのにと思うのは個人の趣味ですかそうですか。


その他のメディアはとにかく弱い。数もそうだけど、ほとんど文章だけで若干読みにくい。
挿絵もパッケージとか表紙が辛うじて載っている程度。うーん。
ただ、ラノベの1発目に護くんをもってきたあたりのセンスは非常によいと思われ。


それ以外のコラム的なものとかは結構レベル高い。
まだ開始10ページぐらいだってのに耳掃除してもらってたり「あーん」してもらってたりの一枚画とか、
いちゃラブ漫画家の巨匠として田中ユタカをもってきたチョイスとか、後ろの方の論評とか。


全体を読み返して、自分の比較的得意な漫画ベースの話になってしまうのだけれど、
月に漫画雑誌だけで30冊程度読んでいる自分からすれば割と納得のチョイスだった。
でも、もっと月に5冊程度しか読まない人がこの本を読んだらどうだろう。
もっとベタなところでいくらでも出せた作品があるのでは。河下水希とか瀬尾公治とか。
確かに母集団を広げたことでいいチョイスな作品は多かったけど、
もっとジャブ的なものも入れた方がよりよい仕上がりになったのでは。


いろいろ言ってきたけど、ここに載ってる作品は自分の知る限り
自信を持って薦められるものばかりなので、結構会心の一冊になったんじゃないかなと。
一組の男女だけいればいい派な自分には物足りないというか、
食傷気味だった箇所も確かにあったけど、
まずはこんなにもすばらしい本を制作したスタッフに感謝しましょう。